
※画像はイメージです(写真素材: Pexels)
「混浴サウナ」と検索する方の多くは、「パートナーや家族と男女一緒にサウナに入りたいけれど、そんな施設は実在するのか」「ルールはどうなっているのか」を知りたいのだと思います。結論からいうと、銭湯やスーパー銭湯のような一般的な温浴施設では男女別の利用が原則です。一方で、1室を1組が時間単位で借り切る「個室サウナ」「プライベートサウナ」であれば、男女・カップルでの利用を案内している店舗が数多くあります。この記事では、日本の公衆浴場における男女別利用のルールを一次情報から確認したうえで、個室サウナという選択肢について解説します。
「混浴サウナとは」先に結論
「混浴サウナとは何か」を一言で言うと、男女が同じ浴室・サウナ室で一緒に入浴できるサウナ施設のことです。ただし日本では、不特定多数が共同で利用する浴室(共同浴室)において男女が一緒に入浴することは、公衆浴場法や旅館業法にもとづく衛生管理の目安により制限されています。「サウナ 混浴」で検索して情報を探している方が実際に選んでいるのは、共同浴室ではなく、1室を1組が貸し切って利用する個室サウナ・プライベートサウナです。この形態であれば、施設ごとの案内にもとづいて男女・カップルで一緒にサウナと水風呂を楽しめます。
日本の公衆浴場・温浴施設は男女別が原則
まず、一般的な温浴施設のルールを一次情報で確認しておきます。公衆浴場法第1条では、公衆浴場を「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」と定義し、これを業として経営する場合は都道府県知事の許可が必要と定めています(第2条)。施設の衛生・風紀に必要な措置の基準は、法律本体ではなく都道府県が条例で定める仕組みです(第3条)。
この基準を具体化しているのが、厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領」です。令和2年12月10日付けの厚生労働省通知により、共同浴室における混浴制限年齢の目安は「おおむね10歳以上」から「おおむね7歳以上」に改正されました。東京都でも令和4年1月1日にこの目安にあわせて条例が改正されており、大阪府をはじめ各都道府県も同様の目安を採用しています。つまり、銭湯やスーパー銭湯、日帰り温泉の大浴場といった「共同浴室」では、おおむね7歳以上の男女が一緒に入浴することは原則としてできません。
なお、この「男女」の考え方について、東京都港区は令和5年6月23日付けの通知で「風紀の観点から混浴禁止を定めている趣旨から、身体的な特徴をもって判断するもの」であることを施設側に周知するよう国から依頼があったと案内しています。あくまで共同浴室を対象にした取扱いである、という点がポイントです。
一方で、家族風呂のように個室の浴室を1組が時間を区切って貸し切る利用形態については、共同浴室とは別の扱いを設けている自治体もあります。たとえば兵庫県では、家族風呂等での混浴について「夫婦」「親とその子」「介助を要する者のための家族」および「これらに準ずる関係にあり風紀上問題ないと認められる場合」という例外区分を設けています。つまり、個室・貸切であれば誰でも無条件に混浴できる、というほど単純ではなく、施設の許可区分や自治体の運用によって扱いに幅があるのが実情です。
個室サウナなら男女・カップルで一緒に入れる
こうした背景をふまえると、「男女で一緒にサウナに入りたい」というニーズに実務として応えているのが個室サウナ・プライベートサウナです。個室サウナは、1つの部屋をひとつのグループが60〜120分程度の時間制で貸し切って利用する完全予約制の施設で、共同浴室のように複数の利用者グループが同時に浴室を共有する形態ではありません。
2026年7月〜11月時点の当サイトの掲載データで数えると、営業中の掲載店96店(東京都60店・大阪府36店)のうち、男女が同じ部屋を一緒に使えると公式サイトや予約ページなどに書いてある店は51店(東京都29店・大阪府22店)でした。残る45店は、同じ部屋は同性どうしでしか使えない店が14店、男性専用・女性専用の店が5店、1人用の個室だけの店が3店、男女で同じ部屋を使えるかが公式サイトなどに書かれていない・判断できない店が23店です。
ただし、施設がどの許可区分で営業しているか、店舗ごとの運用がどこまで法令上の例外区分に対応しているかは、当サイトで全店を確認できるものではありません。「個室だから一律に合法」と決めつけず、予約前に各店舗の公式サイトや予約時の案内で、男女・カップルでの利用条件を確認することをおすすめします。
データで見る:男女で入れる個室サウナの料金分布
男女で同じ部屋を使える51店のうち、2名で使う場合の料金が分かる41店について、1室1時間あたりに換算した料金の分布をまとめました(2026年7月〜11月時点の掲載データ)。1人用の部屋と2人で使える部屋で料金が違う店は、2人で使える部屋の料金で数えています。
| 3,000円以下 | 6店15% |
|---|---|
| 3,001〜5,000円 | 16店39% |
| 5,001〜8,000円 | 10店24% |
| 8,001円以上 | 9店22% |
41店の中央値は約5,000円、最も安い店は約2,000円、最も高い店は約17,500円でした(いずれも2名で使う場合の1室1時間あたり、2026年7月〜11月時点の掲載データ)。いちばん多いのは3,001〜5,000円の帯で、41店中16店がこの帯に入ります。また、男女で同じ部屋を使える51店のうち、水風呂がある店は48店(水風呂がなく冷水シャワーの店2店・分からない店1店)、24時以降も営業している店は28店(うち24時間営業10店)でした。東京・大阪それぞれの料金相場は、東京の料金相場データ・大阪の料金相場データもあわせてご確認ください。
「男女可」の店を選ぶときに気をつけたいこと
個室サウナを男女・カップルで予約する際は、以下の点を確認しておくと当日のトラブルを避けやすくなります。
- 「男女可」の範囲:施設全体としては男女可でも、部屋単位では同性のみとしている店舗もあります。予約する部屋タイプで男女一緒に入れるかを個別に確認しましょう。
- 料金体系:1名分ずつの加算か、2名セットの固定料金かで総額が変わります。
- 水着・服装のルール:水着必須の店舗とバスタオルで良い店舗が混在しています。
- 予約時の確認方法:公式サイトの記載だけでなく、LINEや電話などの予約時のやり取りでも男女利用の可否を確認しておくと安心です。
カップルでの利用に特化した店舗選びのポイントや注意点はカップル向け個室サウナガイドで詳しく解説しています。男女・カップルで利用できる店舗を地域別に探したい方はカップルOKの個室サウナ一覧をご覧ください。
まとめ
「混浴サウナ」を求めて検索している場合、答えになるのは共同浴室のある一般的な温浴施設ではなく、1室を1組が貸し切る個室サウナです。銭湯やスーパー銭湯の共同浴室では、公衆浴場法にもとづく各都道府県の衛生等管理要領により、おおむね7歳以上の男女が一緒に入浴することは制限されています。一方、個室サウナ・プライベートサウナは共同浴室とは異なる利用形態であり、当サイトの掲載データ(2026年7月〜11月時点・営業中96店)でも、男女が同じ部屋を使えると公式サイトなどに書いてある店が51店ありました。ただし、施設の許可区分や運用は店舗・自治体によって幅があるため、予約前に必ず公式サイトや予約時の案内で男女利用の条件を確認してください。具体的な店舗選びはカップルOKの個室サウナ一覧やカップル向け個室サウナガイド、料金の目安は料金相場データを参考に、まずは個室サウナ一覧トップから気になる店舗を探してみてください。